モーターの整備
選手は開催期間中、モーターの整備やプロペラのマッチング調整などに多くの時間を費やすことになります。
なお、ボートを整備することはできません。
モーターの整備について選手は整備士に相談することはできますが、
作業自体はすべて選手自身で行わなければならなりません。
抽選されるモーターは元々同じロットの量産品ですが、選手がどのような
整備を行ったかによって発揮される性能には差が生じてきます。
特にSGやG1といったハイグレードのレースでは
選手の整備力が勝敗を左右することさえ少なくありません。
また、転覆するなどしてモーターが水を被ってしまうと、
その後の調整しだいでモーターの性質が大きく変化することがあります。
大きく分けてモーターを調整する方向は、
出足型と伸び型の2方向です。
出足型というのは、加速のしやすさを重視したモーターで、
伸び型とは逆に直線でのスピードの伸びを重視したモーターです。
競艇では通常6回のターンがあるために、
この両方の要素を戦術に合わせてバランスよく引き出せることが重要になってくるのです。